大腿骨骨折は西日本に多い?

最近、日差しが非常に強くなってきましたね。

これぐらいの気温だと熱中症のリスクも上がってきますので、皆さん外で活動される際には水分補給を心がけて下さい。

今日は大阪医大・近畿大の先生が出された「大腿骨骨折の患者数」の統計についてです。
2015年の大腿骨骨折の男女別患者数を都道府県毎にまとめ、40歳以上の10万人当たりの発生率を集計されました。

発生率は全国平均を100とすると、女性で最も高かったのが兵庫県で120、和歌山 118、沖縄 118、大分 116、奈良 116でした。
男性においても兵庫県は第5位に入っています。

この地域差は最大で2倍ある様で、食習慣が関与しているとも考えられています。

何れにしても、この地域の40歳以上の女性は骨折予防が必要です。
万が一、骨折すると手術が必要となり、その後もリハビリをして、元どおりの生活に戻れる方は約60%と言われています。

普段からカルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどを積極的に摂取し、散歩などの運動をしましょう!

また定期的に骨密度測定することも良いかもしれません。

当院でも積極的に骨密度測定を行っています。
ご相談も受付ていますので、宜しくお願いします。

医療麻薬メサペイン

お久しぶりです。
今年のGWは9連休を頂き、家族ともゆっくり過ごし、充電出来ました!
普段、通院されている方々にはご迷惑をお掛けしました。
これからもよろしくお願い致します。

さて、今日のお題は「最強の医療麻薬メサペイン」です。
このところ癌患者さんの訪問診療の紹介が増えてきており、医療麻薬の使用頻度も高くなってきています。

皆さんは「麻薬」と聞くと、それを使えばもう最期…とか怖い…などの先入観があるかもしれません。
しかし医療麻薬は正しい量で服用して頂くと、中には嘔気・眠気などの副作用の出る方もいらっしゃいますが、安全で癌に伴う疼痛に良く効きます。

最近では、種類も多く、効果の弱いものから強いものや、飲み薬だけでなく、舌下錠や貼り薬まで様々な形状があります。また、それぞれに特性もありますので、その個人に合った麻薬を使用する事で、癌に伴う疼痛を緩和する事ができます。

痛みだけでなく、心不全や肺疾患からの呼吸の苦しみなどにも応用されるケースもあり、当院でも積極的に使用しています。

今回、普通の医療麻薬では痛みの緩和が難しく、近くの病院で最強の医療麻薬メサペインへの切り替えをしながら退院された方が、紹介となりました。

この麻薬は、普通の麻薬免許だけでは処方する事が出来ません。それなりの知識や経験が必要な薬剤という事です。

普段から良く使う薬ではないので、本を引っ張り出して再確認させて頂きました!
少しでも痛みを感じずに、少しでも長く自宅で暮らして頂くために、安全に薬剤切り替えを完了したいと思います!