ブログの更新をついつい忘れてしまいます…
せめて1ヶ月に1回ぐらいの目標を立てないといけませんねー
4年に1回、健康大学といって、加西市医師会が市民の方々に約1ヶ月に渡って医療に関する講義を開催しています。
今年も約90名程度の方々が参加されている様です。
その内の1回を担当する事になり、先日講演を行いました。
内容は「がんと在宅医療(住み慣れた場所で最期まで過ごすために)」です。
見つける技術や治療の技術が進歩した現在でも「がん」で亡くなられる方が1番多く、高齢化が益々目立っていくこの日本では更に増えていくと言われています。
多くの方は「がん」と診断されると「治る」と思って治療に専念します。「治る事が確実」なら治療すべきだと思いますが、「がんで死ぬ運命が避けられない可能性が高い」となれば、どうでしょう。
後悔しない様にギリギリまで辛い抗癌剤治療を入院して続けたいと思う方もいれば、余命が数ヶ月しか変わらないなら家で自由な時間を過ごしたいと思う方もいると思います。
それは人生の持ち主である皆さんが決めればいい事なんですが、しっかりとした情報(治療によってどれくらいの確率で、どれ程の余命延長効果があるのか。また副作用は、、、とか。その他にはどの様な選択肢があるのか。など)を基に検討するという事が大事だと思います。
医師に聞きにくければ、最近では病院に癌認定看護師や癌専門看護師もいるし、地域医療連携室にはソーシャルワーカーもいるので、その様な方々に聞いて相談する事も大事だと思います。
その中で少しでも自宅に居たいと思われれば、在宅医療を活用してみて下さい。
最近では、自宅でも緩和ケアを受ける体制も整ってきていますし、安全に使用できる薬剤も増えましたので、最期を自宅で迎える事もできます。
勿論、やっぱり病院がいいとなれば入院先の手配も出来ます。
もし、「癌は最後まで治療しなければ後悔する」と思っている方がいるなら、一度立ち止まって、その他の選択肢も考えてみて下さい。
長くなりましたが、こんな内容の事を講演させて頂きました。
当日来て頂いた方々、有難うございました。
4年後には更にパワーアップした講義内容になる様にしたいと思います。