TOP

加西市の内科・消化器内科・循環器内科 小野寺医院

皮膚科

皮膚科について

本診療科では、全身の皮膚に生じる様々な疾患の診断と治療を行います。当院では、保険が適用される治療やほくろ、できものなどの切除術のみならず、巻き爪治療や、高濃度ビタミンC点滴、白玉点滴、マイヤーズカクテルなどの自費診療も受け付けております。

地域にお住まい・お勤めの方々のかかりつけ医として、丁寧かつ親身な診療を行いますので、お気軽にご相談ください。



皮膚科で扱う主な疾患(保険診療)

  1. アトピー性皮膚炎
  2. 多汗症
  3. 水いぼ
  4. 尋常性疣贅
  1. 円形脱毛
  2. 尋常性白斑
  3. 巻き爪  など


アトピー性皮膚炎

痒みのある湿疹が、顔や首筋、手足の関節部などに左右対称性に生じ、良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患です。罹患者の多くは、皮膚が乾燥しやすい素因(ドライスキン)とアトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)を持っています。乳児の場合は、食物アレルギーが原因となっているケースが良く見られます。

アトピー性皮膚炎の治療では、しっかりと保湿をすることが大切です。皮膚が乾燥しているとバリア機能が低下し、わずかな刺激により痒みや赤みが生じます。掻いて湿疹となると、そこから経皮的にハウスダストや食べ物などのアレルギーが成立していきます。保湿により皮膚のバリア機能を正常に保つよう心掛けましょう。

その上で、ステロイドや免疫抑制剤などの外用薬、抗アレルギー薬や漢方などの内服薬を用いる薬物療法を実施します。治療抵抗性の湿疹や痒みには、紫外線療法も効果を発揮します。
年齢や皮膚症状、生活習慣などに合わせて、患者様に一番合う治療法を選択させていただきますのでご相談下さい。


多汗症

多汗症には、全身の汗が増加する全身性多汗症と、手のひらや足の裏、わきなどの体の一部で汗が増加する局所多汗症があります。全身性多汗症には、原因がわからない原発性と、感染症や内分泌代謝異常、神経疾患に合併するものがあります。
局所多汗症にも、原因のわからない原発性と、外傷や腫瘍による神経障害が原因となるものがあります。


局所多汗症とは

局所多汗症には掌蹠、腋窩、頭部顔面多汗症があります。掌蹠多汗症は、幼小児期や思春期に発症し、精神的緊張により手のひらや足の裏に大量の発汗がみられます。手足は絶えず湿っていて冷たく、そのため湿疹や皮めくれ、感染症などをよく起こします。
腋下多汗症は、ワキにのみ精神的緊張や温熱刺激で、左右対称性に多汗が見られます。掌蹠多汗症が見られることもあります。
頭部顔面多汗症は、男性に多く長期間持続(2〜20年以上)し、数年にわたって毎年増悪することがあります。熱い飲食物の摂取後やストレスによって、シャワーを浴びたかのように汗が滴り落ちることがあります。


局所多汗症の治療

すべての部位の局所多汗症において、第一選択の治療は塩化アルミニウムの外用です。
あらゆる年齢において可能ですが、副作用にはかぶれがあります。かぶれた場合は使用を中止し、ステロイドの外用にて加療します。第一選択とはいえ、保険診療に適用の外用薬がありませんので、自費診療での治療となります。当院では、塩化アルミニウム製剤であるパースピレックスを採用しています。
原発性腋窩多汗症では最近エクロックゲルという外用薬が保険で処方できるようになりました。1日1回の外用で、交感神経に働きかけ発汗を抑制します。外用でも効果が乏しい場合、第二選択としてボツリヌス療法があります。ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌から抽出、精製したボトックスという毒素を、ワキに細かく注射する治療法です。診断基準や重症度を満たした場合には保険診療で治療を受けていただくことが可能です。その場合3割負担の方で、2万円〜2万5千円程度のお支払いとなります。別途初診料もしくは再診料がかかります。

» ボツリヌス療法について詳しくはこちら


水いぼ

正式には伝染性軟属腫と呼ばれる皮膚疾患であり、全身様々な部位に直径1~5㎜程度の丸くてみずみずしい感じのウィルス性のいぼが出来ます。幼児から小学校低学年の児童に発症することが多く、特にアトピー性皮膚炎の方では拡大しやすい傾向があります。 放置により6か月〜3年ほどで自然治癒するとされています。しかし個人差が大きく、いつ治るかは予測できません。治るのを待っている間に、兄弟や他のお友達にもうつす可能性が高く、患児自身も身体中に無数に広がってしまうこともあります。 一番早く確実に治る方法は、痛みが伴いますが、一つずつ丁寧にピンセットで除去することです。それ以外の方法で治療をされたい方はご相談ください。


円形脱毛症

毛包に異常な自己免疫が働き、毛が脱落すると考えられている疾患です。円形の脱毛班が1から数個生じるタイプ、頭部の至るところの毛髪が抜け落ちるタイプ、さらには眉毛やまつげ、陰毛、体毛まで抜け落ちるタイプなどがあります。

脱毛部位の周辺の毛を軽く引っ張っただけで何本も抜け落ちるときは、まだ脱毛症が進行している段階です。通常、脱毛が治まってから数か月ほどすると、再び柔らかい毛が生えはじめ、次第に硬い毛が蘇るのですが、全く生えてこなくなることもあります。また、円形脱毛症になりやすい体質の人もあり、治癒してから数年で再発するケースも見られます。
治療にあたっては、外用や紫外線療法などを検討します。
なお、紫外線療法は保険外となります。

» 詳しくはこちら


尋常性白斑

メラニン色素を作り出すメラノサイト(色素細胞)が何らかの後天的な原因で失われてしまい、皮膚に白斑が出来てしまう病気です。自己免疫が影響していると考えられていますが、詳しい原因は分かっていません。

当院では、患者様に合わせて、ステロイド、免疫抑制剤、活性型ビタミンD製剤などの外用や、それらに加えてエキシマライトの照射などを用いて治療していきます。


光線治療

光線治療とは、患部に繰り返し光線を照射して症状を改善していく治療です。
照射する光線は、紫外線の中の有害な波長を取り除き、皮膚症状を改善する波長(308nm)に絞られたもので、この光線を照射する機械のことをエキシマライトと呼びます。
紫外線の細胞傷害作用や、皮膚の局所免疫調整作用が認により、難治性のかゆみや手湿疹、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、爪乾癬などの治療に効果を発揮します。
治療期間に関しては、患者さまの疾患の種類、症状などによって異なります。


エキシマライトを使用する主な疾患

  1. 乾癬
  2. アトピー性皮膚炎
  3. 手湿疹
  1. 慢性湿疹
  2. 掌蹠膿疱症
  3. 円形脱毛症(保険適用外)など


エキシマライトの副作用

体への影響の少ない波長のみを照射する安全な治療ですので、副作用はほとんどありませんが、紫外線を照射した部位に赤みが生じたり、色素沈着したり、シミが生じることがあります。
光線過敏のある方や、タクロリムス軟膏を外用中の方、免疫抑制剤内服中の方は、こちらの治療を受けていただくことができません。



0790-48-3737