内視鏡検査
内視鏡検査を定期的に受けておくことで、万が一胃がんになっていても早期発見の確率が大きく高まります。
特に、ピロリ菌感染、慢性萎縮性胃炎のある方には、定期的な内視鏡検査をお勧めしております。
日本人は性別を問わず、胃がん・大腸がんに罹患する率が高い。
2018年のデータによりますと、部位別がん罹患数において、男性では2位 胃がん・3位 大腸がん、女性では2位 大腸がん・4位 胃がんと消化管のがん罹患者が性別を問わず非常に多い結果が出ています。しかし、最近では胃がん・大腸がんは共に検査を定期的にすることで早期発見ができるがんです。
当院は、可能な限り胃がん・大腸がんで苦しむ方を減らしたい!その思いから、2022年4月から従来の胃カメラに加え、内視鏡経験豊富な医師を迎え入れ、大腸カメラを始めました。
胃がん・大腸がん共に40歳代から90歳代まで幅広く罹患され、中でも70~80歳代に多い疾患です。
特に胃がんは男性に多く、大腸がんは男女比はないものの、死亡数は圧倒的に女性に多いとされています。このように胃がん・大腸がんは死亡率が高い一方で、初期には自覚症状がないことがほとんどです。
腹痛や便通異常などの症状も放置せずに内視鏡検査を受けて、早期発見の機会をつくることが大切です。特に「血縁者に若くしてがんになられた方がいる」「なんとなくお腹の調子が悪い」「昔から便秘がちだ」という方は検査を受けることをお勧めします。
機器紹介
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次世代スタンダード内視鏡システム「EVIS X1」
当院では、オリンパス社の最上位機種内視鏡システム「EVIS X1」を導入しています。内視鏡分野で長年の間、世界をリードしてきたオリンパス社が、8年ぶりのフルモデルチェンジを行った内視鏡システムです。これまでオリンパス社は内視鏡診療において革新的な技術を世の中に広めており、この度発売された新時代を切り開くテクノロジーが詰まった「EVIS X1」は、消化器疾患の早期発見・早期診断・低侵襲治療にブレイクスルーを起こし、次世代スタンダードの内視鏡システムになるものと注目されています。早期がんをはじめとする微細な病変を短時間で発見できるようサポートするオリンパス社独自の技術をブラッシュアップし、さらに質の高い検査・処置を可能にする新技術を搭載しています。
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Narrow Band Imaging(NBI)
~豊富なエビデンスを積み上げてきた内視鏡のゴールデンスタンダード~NBIは、粘膜表層の毛細血管や微細構造を強調表示できる、オリンパス社独自の光デジタル法による画像強調観察機能です。血液中のヘモグロビンに強く吸収される特定の波長の光(415nmの紫と540nmの緑)を照射して、周辺粘膜や血管とのコントラストを生成します。NBIは従来システムより搭載されて、がんなどの病変の早期発見に寄与してきています。さらに拡大観察併用によって病変の悪性度や範囲といった高精度な観察を可能にしています。
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胃カメラビデオスコープ【GIF-EZ1200N】
CMOSイメージセンサーを搭載し、ノイズの少ないハイビジョン画像を実現しました。 高精度のレンズ組み立て技術と改良された光学系によって明るさを確保しながら微細な粘膜・血管の表面もリアルに再現することが可能となったことで、より正確な診断をサポートします。
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大腸カメラビデオスコープ【PCF-H290Zi】
画質・観察性能の向上
オリンパス社の技術が詰まったハイビジョン画質と広い視野で粘膜に隠れた病変の発見をサポートします。近接した状態でも観察性能を発揮します。また、明るくなったNBIとの組み合わせにより早期がんの発見に貢献します。
挿入性向上と苦痛の低減に貢献
屈曲した形状の大腸でスムーズな挿入を行えるよう、腸壁にスコープが当たると自然に曲がる「受動湾曲」機能や、大腸の形状や長さによって操作者の手元側の力をより効率的に先端に伝えるための「高伝達挿入部」、そして手元で挿入部の硬度を変えられる「硬度可変」機能が搭載されました。これにより、患者様の苦痛のさらなる軽減に貢献します。
胃カメラ
胃カメラ検査について
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当院では、鼻からカメラを挿入する経鼻内視鏡を行っています。
直径約3mmのスコープを鼻から挿入します。スコープの先には、CCDのビデオカメラが内蔵されており、画像をモニターで観察しながら同時に写真を撮ります。 経鼻内視鏡検査は、口から挿入する経口内視鏡に比べて「オエッ」とする嘔吐反射や不快感などの苦痛が少なく、検査中にお話しすることも可能です。
基本的には鎮静剤(眠くなる薬)の必要がないので身体への負担も少なく、検査後もすぐにお帰りいただくことができます。
苦痛が少ない経鼻カメラではありますが「それでもやっぱり怖い」「不安」という方は、鎮静剤を使うことも可能です。「眠っているうちに検査を受けたい」いう方は、ご相談ください。
内視鏡検査を定期的に受けておくことで、万が一、胃がんになっていても早期発見の確率が大きく高まります。
特に、ピロリ菌感染、慢性萎縮性胃炎のある方には、定期的な内視鏡検査をお勧めしております。
胃カメラ検査の流れ
2022年1月から、胃カメラはネット予約が可能となりました。予約時に表示される注意事項をご確認の上、検査当日にご来院ください。
尚、普段から当院に通院されていない患者様は、必ずお薬手帳をご持参ください。
1、診察 |
問診、腹部の触診などの診察、内視鏡検査に必要な血液検査を行います。
診察時にお持ちください 健康保険証 服用中のお薬がある方は、お薬手帳などお薬の内容が分かるもの 検診や人間ドッグで異常を指摘された方は、その検査結果一式 |
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2、検査前日 当日の準備 |
2、検査前日/当日の準備 |
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3、検査当日 |
経鼻内視鏡検査
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- その他の注意点
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- 胃カメラにて潰瘍やポリープがあれば、診断のために胃の組織を取り、顕微鏡で見る生検を行うことがあります。
- 特に痛みはありませんが、胃の粘膜を少し傷つけますので、ごく稀に出血が起こることがあります。
- 病変部位に身体に害のない安全な色素液を散布し、特殊な光を用いて強調観察することがありますが、痛みなどはございません。
こんな症状の際に
胃の内視鏡検査をお勧めします
など
胃内視鏡検査で発見できる主な病気
など
大腸カメラ
大腸カメラ検査について
肛門から直径は約11mmのスコープを挿入していきます。
がんなどの病変が疑われる組織があれば鉗子などで採取し、診断を行っていきます。
また、ポリープを発見した場合は、大きさによって、その場で切除することもできます。
なお挿入時は、大腸内視鏡が肛門から逆流していくのと一緒に空気も入るため、お腹が張るなどして苦しい思いをすることも少なくありません。
そのため、挿入時は空気の代わりに体内に吸収されやすい炭酸ガスを送気することで、できるだけハリを軽減させると共に鎮静剤も投与するなど、可能な限りリラックスして受けられる環境を整えています。
検査をする際の注意点
同検査を希望される方については、事前に診察と血液検査(感染症の有無を調べる)を行うこともあります。また常用薬のある方は、前もって報告してください。何を服用しているかわからないという場合、お薬手帳をご持参ください。血液をサラサラにする薬(抗凝固薬など)、糖尿病の薬(インスリン、経口血糖降下薬)などは、休薬が必要となることがあります。
検査前日に関してですが、夕食はとれますが(20時頃まで)、できるだけ消化の良いものにしてください(海藻類、キノコ類、果物類は不可)。水分については、お茶や水であれば、制限はありません。
- ※普段から便秘が強い方には、検査 1~2日前から当院で準備してある低残渣食を摂取して頂くこともあります。
また検査当日は、朝から絶食し、大腸内視鏡検査が始まる5~6時間前から、ご自宅で時間をかけて指示の腸管洗浄剤(最大2ℓ)をゆっくりと飲んでいきます。その後、排便を繰り返すことになり、便の色が薄くなっていきます。便が透明になれば検査可能です。
- ※嘔気・嘔吐、腹痛などが出現した場合には、速やかに当院までご連絡ください。
大腸カメラ検査の流れ
2022年1月からネット予約が可能となりました。
ただし、胃カメラとは違い、当日に服用して頂く下剤や、注意点などの説明が必要ですので、検査1週間前までに一度受診して頂く必要があります。1週間前までに受診されなければ、予約が取り消されますので、ご注意ください。
1、診察(検査の1週間前まで) |
問診、腹部の触診などの診察、内視鏡検査に必要な血液検査を行います。 診察時にお持ちください 健康保険証 服用中のお薬がある方は、お薬手帳などお薬の内容が分かるもの 検診や人間ドッグで異常を指摘された方は、その検査結果一式 |
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2、検査前日 当日の準備 |
2、検査前日/当日の準備 |
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3、検査当日 |
大腸内視鏡検査
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- その他の注意点
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- 検査を終えれば、何の制限もなく食事はできます。ただ一部組織を切除した場合は、検査当日の暴飲暴食・アルコール、激しい運動は控えるようにしてください。
- お腹に空気が溜まっているので苦しく感じることもありますが、何回かトイレに行っている間に解消するようになります。
- 検査後は、できるだけ安静に努めるようにしてください。
こんな症状の際に
大腸の内視鏡検査をお勧めします
など
大腸内視鏡で発見できる主な病気
など